シドニーの年越し花火を最高の場所から見てきた【後編】
こんにちは、一週間くらい体調崩してたたくです。
今回も前回に引き続き、シドニーで年越し花火を見てきた時の話です。
12月31日(大晦日)
ミッション1:ゲートを通る
前日は早めに寝て、朝7時ころに目が覚めました。それまで起きることも特になく割としっかりと寝ることができました。
起きたとき少しテントの外が騒がしかったのでチラっと外を覗いてみると、あらびっくり。
半端ないほどの行列が僕のテントの後に続いていました。
ぶっちゃけ言うとテントを立てた時に、列が結構雑だから割り込み余裕じゃんとか思ってたんですよ。だから寝るの少し怖いなと思ってたんですが、意外とみんなちゃんと並んでて、その辺はしっかりしてるんだという感じでした。
僕はトイレに行きたくて起きたので、嫌な予感を感じながらもトイレに行ってみると・・・
案の定この様でした。奥に並んでる水色のやつがすべて簡易トイレですよ!?こんだけあるのにこんなに人が並んでるってどゆことやねん!!て感じでした(笑)
ゲートオープンが午前10時の予定だったので、それまで適当に暇をつぶしていると、9時半くらいの段階ですでに列が進みだしました。まだゲートが開いた訳ではないけど、みんなせっかちだから兎に角詰めて詰めてみたいな感じになってました。
ここで一つ注意だったのが、列がちゃんと一列になってるという訳ではないんですよ。だから、ぐだぐだと列が進むのに紛れて前の方に横入りする人が結構いました。
でも、そんな横入り集団を他の人たちは許しません。ちゃんと並んでる人たちみんなで「ブゥーーー」みたいな感じで横入り集団を煽ってました(笑)。これは日本ではなかなか見ないだろう行動で面白かったです。
結局そのままぐだぐだ詰めて、ゲート前でおしくらまんじゅう状態でオープンまで待機になりました。
本当は10時オープンの予定だったのですが、実際は9時50分くらいにゲートが開きました。ゲートでは荷物検査をしていました。
人が大量にいるので簡単に荷物検査は済まされますが、飲み物は未開封だろうが水以外没収されます。僕も未開封のリプトンのレモンティーを没収されました。(ここで没収されても中で買えます)
やっとの思いでゲートを潜り抜けたと思って一安心しようとしましたが、実はそこからが一番の大勝負でした。なんでかというと、ゲートを通るのは第一通過点でしかないのです。本当の勝負はゲートを通った後に、公園内の良い場所を取ることだからです。
ミッション2:リストバンドを取得する
ゲートを通り抜けた人たちは、みんな特別エリアを目指してダッシュしていました。もちろんエリア内は走ることは禁止されていて、警備員たちも「走るな!」と叫んではいるのですが、そんなもんは誰も聞きません。
でもそりゃそうですよね。前日から並んで結局いい場所で見れないなんてそんなことは誰しもが避けたいですからね(笑)。たった一年に一回のイベントです。せっかく時間を費やしたなら良いところを狙いましょう。もちろん僕も走りました(笑)
因みに気を付けておきたいのが、公園内ならどこからでもハーバーブリッジとオペラハウスが見えるっていう訳ではありません。むしろ90%くらいは見えない場所でしょう。(花火だけなら見ることはできる)
というのも、公園内は自然が豊かで大き目の木がそこら中に立っているんですよ。本気で良い場所を取らないと、普通に公園以外から見たほうがいいんじゃない?という場所ばっかりです。
僕は特別エリアの存在を知らなかったので、とにかく焦って一番最初に取った場所はここでした。
ここでも特別エリア以外では普通にいい場所だったと思います。それでこれです。フェンスやら木やらに邪魔されていてオペラハウスもハーバーブリッジも満足に見えませんよね。もう一度言うけど公園内の90%ほどはこんな感じです。(もっとひどい)
じゃあ特別エリアはどこにあったのかと言うと、この赤枠のところです。公園の一番先っちょです。
この一番先のエリアには第二のゲートがあります。
このゲートは特別エリア内の人数がいっぱいになったときに閉まります。そして、ゲートが閉まった時に中にいる人たちはリストバンドを受け取ることができます。このリストバンドがある限り、特別エリアには出入りが可能というシステムでした。
このシステムすごい良いなと思ったのですが、一つ驚いた点がありました。
というのも、警備員がフルになったなと思った時点でゲートが閉められちゃうんですよ。そして中にいる人だけがリストバンドを貰えるのです。そしてそして特別エリアにはトイレもお店もありません。
つまり!!!
二人組やカップル、友達どうしで来て、特別エリアには入って場所取りもちゃんとしたけど、場所取りした後にゲートを出てトイレに行ったり、食べものを買いに行ったりしてる間にゲート内がフルになって閉められてしまうとリストバンドを受け取ることができません!!中に荷物があろうが、知人がいようが、恋人相手がいようが、徹底して入れてもらうことができません。
僕の斜め前に場所取りしていた日本人の女性二人組も、ゲート閉鎖時に一人が買い出しかトイレのためにゲートの外に出てしまっていたので、合流できていない様子でした。他にもたくさんの方々が同じような感じになっていました。
結局数時間後かに公園内全体がある程度埋まってきたら、知り合いの人は中に入れるようになっていたので、花火を見るまでには合流できていました。
このゲートが閉鎖されたのが、10時45分頃でした。
オープンが9時50分くらいだったので、約1時間くらいで閉鎖されました。
そして、僕が取った場所からの景色はこんな感じでした。
すこーしだけオペラハウスに木が重なってしまっているけど、めちゃくちゃ最高の場所でした。(正直に言うとほんとに少しだけ空いていた隙間に無理やりレジャーシートを敷いたのは内緒にしておきます)
リストバンドも無事GET。あとは、ひたすら待つのみです。
ミッション3:ひたすら待つ
11時くらいには、リストバンドももらい場所取りもしっかり済ませたので、あとは夜の24時までひたすら待つのみです。
思いの他疲れはなくて、むしろ最高な場所取りをできたのでホッとしていました。意外と周りがワイワイしていると、なんとなくお祭り気分でアドレナリンが出ていたのか、僕は待ち時間が苦ではありませんでした。
出店も結構あって、食べ物はケバブやチキン、ポテトなどから飲み物はコーヒーやジュース、ちょっとしたオシャレなティーも売っていました。
水以外は入り口で没収されてしまうので、中にこういうのがあるのは嬉しかったし楽しかったです。ちなみに飲み水は無料で飲むことができました。
そして長いこと暇を潰していると、18時に最初のイベントである飛行ショー(?)が行われました。
主にこの川の上空、オペラハウスやハーバーブリッジらへんを二機の飛行機がブンブンと飛んで、回転したり、ぎりぎりを並走したりしていました。
ぶっちゃけ、めっちゃ凄い!!って訳ではないけど、何もしてない暇な時間があっただけに迫力あるな~と見入ってしまいました(笑)
だいたいこの飛行ショーが15分くらいで終わって、またそこから夜までは待機です・・。ここらへんにくると少し疲れが溜まってきて体が7割くらい悲鳴を上げてました(笑)
ミッション番外編:雨
飛行ショーが終わって1時間くらいすると、なにやら空からポツポツと....
そう。雨です。
しかも、小雨じゃありません。
ほとんどどしゃぶりでした。
もう本当に本当に最悪でした。
ただ雨が降って濡れるだけならまだいいでしょう。
僕がいた場所は土の上です。しかも割と坂になってる場所でした。
雨でぐちょぐちょになった泥水はそこで場所取りをしていた全員のレジャーシートを襲いました。
つまりどうなるか
それぞれ取ってた場所がもはや関係なくなったのです。
みんな濡れないように立って花火を待つ状態。地面はぐちゃぐちゃ。後ろに場所取りしていた人は当然のように前に移動していました。
せっかく頑張って場所とったのにいいい!!
運なさすぎいいい!!
めちゃくちゃガッカリしました(泣)。
もしかしたらこのまま花火も中止になるんじゃないか?くらいの勢いで長い間雨が降っていました。
ただ、なぜか雨の事を見越して折り畳み傘を用意してたのは不幸中の幸いでした。中には、ダンボールを頭の上に持って身を守ってる人や、もうどしゃぶりになって震えてるひとたちもいました。
でも、そんな雨の中でもその場のみんなで雨なんか吹っ飛ばすくらいの歌を歌ったり、騒いだりしていたのはさすが外国だなって感じました。本当に雨なんてどうでもいいくらいそこには熱気があったし、謎の団結みたいのがありました(笑)
まぁそれでも雨は最悪だったしテンションがた落ちしましたけど( ;∀;)
ミッション4:花火を楽しむ!!
雨が結構強く降って花火の中止が怖かったのですが、世界最高峰の年越し花火はそんな簡単には中止になりませんでした。
日が落ちて辺りも暗くなるとハーバーブリッジはライトアップされます。
もう既にキレイ!!!
なんか当たり前になってるけど、ここは普段から世界でも有名な観光地であって、オペラハウスに関しては世界遺産です!!
なんて贅沢なんでしょう。(笑)
まずは、21時頃に5分間くらいの序章花火が上がりました。
これは確かファミリー花火的な感じで、この花火を見て家に帰る子連れの家族も中にはいるらしい...。
序章花火とは言っても、かなりすごかったです。むしろ凄すぎて、年越しの時にはこれ以上の花火が上がるの?と思ったくらいです。さすがシドニー年越し!!
ここから、また3時間ほど暇を潰します。
雨が降っていたせいもあって、みんなスタンディングで待機した状態。しかも場所取りもくそもなくなった状態だったので、おしくらまんじゅう状態で年越しまで待機しました。
そして待つこと23時58分。
カウントダウンは90秒前からカウントされました。ハーバーブリッジの柱に大きく数字の映像が流れます。(なぜ90秒前?)
そこにいるみんなで長いことカウントダウンをしました。
この時点で興奮はMAXでした(笑)
そして
5秒前からはハーバーブリジから数字の花火が打ち上げられ、カウントダウンされました。(そんなことある!?)(既に興奮は120%)
ファイブ!
フォー!
スリー!
トゥー!
ワン!
HAPPY NEW YEAR !!!
ハーバーブリッジからも花火が上がってました。
(実際の花火は写真の100億倍綺麗です)
花火が上がってる時間はたったの10分程度。
この10分のためにかけた時間は約26時間。準備から含めたら3日間ほど。
でもこの10分のために頑張ってよかった。
ゲート分からなくて無駄に歩き回ったけど
狭いテントの中で寝たけど
息切らしながらダッシュしたけど
ひたすら暇な時間過ごしたけど
雨でびしょびしょになったけど
頑張ってとった場所が意味なくなったけど
疲労はんぱなかったけど
本当に本当に最高でした。
なにもかもすべて吹っ飛びました。
花火の綺麗さと迫力満点の音にやられ口をポカーンと開けた僕がそこにはいました。
( ゚д゚)
見に来てよかった....。
最後に
今回長々と世界最高峰のシドニー年越し花火に行ったことを書きましたが、本当に行ってよかったと思いました。
ぶっちゃけ言うと、せっかくオーストラリアにいるなら見てみたいくらいの軽い気持ちで行ったんですよ(笑)。
いざ準備を始めると、本当にこんな大変な思いしてまで見る価値あるのか?と度々思ったりもしました。時間もお金もかかるし、そこまでしても本当にいい場所で見れるっていう保証も最初はありませんでしたしね。
でも後々考えれば、いい思い出となってるのは花火だけではありません。
準備の段階であったことも、テントまで用意してガチで年越し花火を見に行ったことも、全てがいい思い出です。
お金を払えばもっといい場所で簡単に見れたりするだろうし、たいして本気にならなくてもそれなりに花火は見れると思います。
でもこんだけ本気になって苦労したからこそ、見た花火もその分綺麗に見ることができたし、その花火を見るための苦労も今では花火と同じくらいに良い思い出になったんだと思います。
こんな最高の年越しの思い出を作ってくれたシドニー、オーストラリアに感謝!!
今年の年越しは騒がしかったから、来年は日本でコタツに入ってお節を食べながらガキ使を見る年越しがいいな♪(笑)