【ロスビレッジベーカリー】キキのパン屋さんは実在した!?【魔女の宅急便】
こんにちは、たくです。
突然ですが僕はジブリ映画が好きです。
そんなジブリ映画の中でもダントツで一番好きなのが千と千尋の.....
そうです!魔女の宅急便です!
そんな僕にとってタスマニアに来たからには行っておかないといけない場所があります。
それは「魔女の宅急便」の主人公キキが暮らしていたパン屋さんのモデルになったと言われているパン屋さんです。
先日そのパン屋さんに行ってきたんですが、パン屋さんに行くだけではなく、キキの部屋に実際に泊まってきたので紹介します。
パン屋のあるお洒落な田舎町
キキのパン屋のモデルになったパン屋さんはオーストラリアのタスマニア島にある「ROSS」という小さな田舎町にあります。
田舎町なので都心にある訳ではないのですが、多くの観光客がそのパン屋を訪れるため、その町は観光地として有名です。また数は少ないですが、お洒落な建物も立ち並んでいました。
欧米っぽい教会や
ハリーポッターに出て来そうな電話ボックス
こちらも欧米風のホテルとバー。
町で唯一のガソリンスタンドでは、優しいおばちゃんが接客してくれました。
この町はどの都心からも結構離れているため、アクセス方法は車かツアーがメインとなります。せっかく日本人にとってとても興味ある場所なのに、アクセスが悪いのはちょっと残念ですね。
でも行くのが難しいからこそ、行った時の感動もその分高まるってもんです。
それでは、いざキキのパン屋へ!
キキのパン屋
モデルになったと言われているパン屋さんは「ロスビレッジベーカリ(Ross Village Bakery)」という名前のパン屋さんです。町の中でもお客さんが多く、一際賑わっているお店がそのパン屋さんでした。
こちらがそのパン屋さんです。
分からないけどなんかいい!!
お店自体は小さくて、お店の前にある大きな木の下に隠れているという感じでした。
にしてもお店の前にあるパンを作ってる少年の看板が目立つ!!
誰だお前は!ってことで一緒に写真撮っておきました。(なぜ)
魔女の宅急便に出てきたパン屋と似てるかと言われたら外見はあんまり似ていないような気がしました。あとロケーションも。映画ではお店を出てすぐ左が景色良く開けてたような気がしますが、まっすぐな一本道の途中にこのパン屋さんはあります。
そしていよいよ中に入ります。どきどき
僕が想像してたのは、キキがカウンターに座って店番していてその横にジジが座っている光景。ポスターでよくあるやつですね。
実際はこんな感じでした。
ほほーー。
これがあのキキが働いていたパン屋さんか!!
電話で配達の注文を受け取っていた部屋か!!
いや、ちょっとまって。
入ってまず最初に思ったのは魔女の宅急便どうこうってよりも、人が多い!!!ということです。平日の昼間なのにこんなに人いるな!働け!ってことです。
というのは嘘で普通にびっくりしました。本当に人が多くてこの奥に食事スペースがあるんですが、そこもいっぱいでした。さすが人気の観光地なだけあります。
この写真じゃちょっと見にくいので空いた時にもういっかい写真を撮りました。
うーん、似てるかどうかと言われると・・・
微妙!!!!ですね。
似てない訳でもないけど、おお〜あのパン屋だ!ともなりません。
カウンターがあるとこや左奥にパンを作る部屋がある点は似てますが、あんまりパッとこない。
もしかしたら、単に僕の中の映画の知識と記憶が疎いからかもしれませんが...笑
まぁでも店内の雰囲気はすごくよかったし、ここに並べられているケーキやパイはどれも美味しそうでした。
良い意味でこじんまりしてて、入った瞬間からパンやコーヒーの良い香りがしました。
映画の中でパン屋が忙しいシーンがありましたが、お昼時のお店が忙しい時間帯なんかには、そのシーンをなんとなくイメージして感じることができました。
ちなみに、お店の中には魔女の宅急便が溢れかえっています。
猫が箒にのってるストラップ。
一応ジジとは書かれてませんが、完全にジジですねこれは。
タスマニアの地図の上にはちょっとリアルなキキの絵が飾ってありました。
だれから贈られた物なのかは分からないけどとても上手。
お店からの色々な言語のメッセージも。
日本語、中国語、韓国語で書かれているメッセージがあったので、やはりアジア人の観光客が多いみたいです。
メニューのところにもキキがいました。
下に置いてあるパンが大きくて美味しそうでした。
そしてキキの変装をした子供やオーナーの写真と、このパン屋さんが取り上げられた新聞記事も飾られていました。
キキの変装でスカートを着てるキュートなオーナーを見ることができます。実際のオーナーはとても真面目そうだけどとても優しかったです。無口そうなところはおソノさんの旦那さんに似ていました。
もちろんせっかくなので僕もコーヒーとケーキとパイを買ってこのお店で食べました。
これで約2700円。
安いんだか高いんだか分からないんけど、ちょっと高いのかな...という感じ。
言うまでもなく味はどれも美味しかったです。
Tasmanian Scallop Piesという有名なホタテパイを頼んだのですが、それはちょっと味に癖がありました。美味しかったけどケーキが無難に好きかな僕は...♪
そして、ご飯を食べているとこんなものを発見しました。
このノートには、ここに来たお客さんがお店に向けたメッセージや、好きな絵が書かれていました。
みんな魔女の宅急便の絵を描いたり、他のジブリのキャラクターを描いたり、あとお店の看板の男の子を描いたりしてたのですが
ある1ページにこんな事が書かれていました。
「松本人志」
え、え?なんで!!?
なんでここにこの名前書いた????
書いた人は何を思ってこの名前を書いたのか分からないけど
なんとなく使命感が出たので僕が完成させておきました。
ダウンタウンの完成です。
と、そんなどうでもいいことは置いておいてとにかく充実したランチタイムを過ごすことができました。
魔女の宅急便のモデルだからという理由で行ったけど、厨房から聞こえるお皿の重なる音や、コーヒーが機械から出る音などは聞いていてとても落ち着くし、シンプルにベーカリーらしい空間も楽しむことができました。
キキの部屋に泊まってみた
実はこのキキのパン屋さんには宿泊施設もあって泊まることができるんです。
その泊まれるお部屋の名前はというと・・・
「Kiki's Room」
はいつまりそういうことです。
キキが住んでいたあの屋根裏部屋に泊まれるんです!!!
せっかく行くならぜひぜひぜひ泊まってみたいということで事前にお部屋を予約してキキの部屋に泊まってきました。
実はそのキキの部屋は一室しかない上にありえないくらい人気で、予約が何ヶ月先まで埋まってるなんてこともザラにあります。
ちなみにこの記事を書いてる現在(2019年5月21日火曜日)の時点で次に予約できる日は2020年6月10日水曜日です。
ななななななななんと・・・・・
1年以上も先!!!!
ちなみに僕は宿泊する1ヶ月前に予約することができました。かなりラッキーです。
日頃の行い良くしておいてよかった!!(ちがうか)
値段はそんなに高くなくて僕が行ったときは二人で$113.95(約8600円)でした。最大で3人まで一緒に泊まることができます。もし泊まってみたいという方はこちらのサイト(Ross Bakery Inn - Book Now)から予約する事ができるのでお早めに。
それではキキのお部屋に行ってみましょう。
キキのお部屋はお店の裏側にあります。お店のカウンターで「今日部屋を予約してるんだけど」とオーナー伝えると、名前と身分証明だけ確認して部屋まで案内してくれました。
裏庭はこんな感じになってて、テラス席もいくつかありました。
そして、裏庭にはなんと犬が二匹。結構大きめの白い犬と黒い犬。
白い犬は警戒心が強かったけど黒い犬はとてもフレンドリーで可愛かったです。
あとなんと猫も飼っているそうで、猫の家もありました。
さてここで問題です。
猫の名前なんだと思いますか?
ちなみに僕はジジだと思います。
だってここはキキのパン屋さんなんだから。
魔女の宅急便を知ってる人みんながそう考えてその名前を期待してることでしょう。
正解は
DiDi(ディディーーーー)
おしい!!!!!
ここまで似せて逆になんでジジにしなかっの?っていう感じです。
魔女の宅急便のジジは英語表記では「Jiji」だし、オーナーも「ジジじゃないんだよね〜うけるよね〜」って言ってたので読み方もジジではないようです。
そんなこんなをして裏庭で話していると、ちょっとそれっぽい部屋を見つけました。
なんとなく階段の方向とか屋根裏っぽいとことか窓の感じが似てたのでここがキキの部屋だ!って思ったんですよ。でもこの部屋は違いました。
そして、案内されたのは矢印の向こう側。
事前に色々調べてて上の部屋がキキの部屋だと思っていたのでちゃんと「キキの部屋」を予約できてるか?と思いながら進んでみると
薄暗い道に・・・。
手前にあるドアは風呂場だよと言われさらに奥へ・・・。
そして突き当たるとドアがって鍵を渡されました。
そう、ここがキキの部屋の扉です。
そして部屋の鍵がとても可愛らしい鍵でした。
扉を開けるとまた奥に扉がありますが、これは倉庫に繋がってる扉で開ける事ができなくなってます。
キキの部屋は右にある階段を上ったところにあります。
この時僕はキキの屋根裏部屋を思い出しながら階段を上りました。
そしていよいよ!
ここがキキの部屋です。
めっちゃ屋根裏って感じだけど、これまたこじんまりしてて可愛らしいお部屋です。
あんまりイメージしていた部屋とは違うけど、映画同様屋根が斜めになってたりもろ屋根裏って感じで似てたっちゃ似てました。
窓からの景色はこんな感じです。
綺麗な街並みが見えるって訳じゃないけど、キキが飛んでそうな綺麗な空は見えます。この時はたまたまキキは飛んでいませんでしたが...。
中には魔女の宅急便グッズやキキとジジの変装グッズ、あとミニ箒も置かれていました。
せっかくなので変装して箒にも乗ってみました。
おおおおお!!
なんと実際に浮く事ができました。
さすがキキの部屋ですね。
ジジの変装グッズもあったので一応変装しておきました。
うん。ひどい。
そもそもこの変装グッズが悪い!だってただ黒いだけの仮面なんですもん...。僕は悪くありません。
他にもお部屋ではなんと魔女の宅急便を見ることができるんですよ。DVDがちゃんと置かれてます。
英語ではなく日本語のパッケージ。
ちなみにトトロもありました。
いや、なぜ今の時代にビデオテープ???
置いてあるテレビではDVDは見れたけどビデオは見れませんでした。なのでトトロも見たかったけど断念。
もちろん魔女の宅急便は見ました。
実はチェックインした時に、オーナーが人気のケーキを二種類くれていたので、この時のためにとっておきました。
部屋にあったインスタントコーヒーとケーキを食べながらキキの部屋で魔女の宅急便を見る。もうジブリ好きには最高な時間です。
そして、この部屋にはお風呂とトイレがついていません。
お風呂とトイレはさっき書いたように部屋の下にありました。
こんな感じ。
トイレが離れてるのはちょっと不便だけど、そこも映画と似てる点でもあるので別にそんな気にすることじゃないですね。お風呂自体はとても綺麗でしたし、タオルも石鹸類もちゃんとありました。
そして、部屋にはお店と同じようにノートが置かれていました。
こんなにたくさん。
お店の方は割と自由に書かれてる感じだったけど、このノートにはたくさんの人の感謝の思いや人生の目標などがびっしりと書かれていました。
日本語のコメントもたくさんあって、いい事もたくさん書かれてたから写真撮って紹介したいなとも思ったんですが、どれも真剣な思いだったのでやめておきました。
でも1つだけツッコミたいやつがあったのでそれだけ載せます。
「魔女宅はオレの中で3位!!」
うん。なぜ3位?
この一言だけ書くんならお世辞でもいいから1位って書け??
ってことで、最後に僕たちも感謝の気持ちを込めて絵とメッセージを書き残しておきました。
本当に楽しかったです。ありがとうキキの部屋!!
オーナーの優しさにほっこり
実はキキの部屋に泊まると、美味しいパンとコーヒーの朝食まで付いてるんです。
しかし、僕は次の日に朝早くここを出なければいけなかったので、オーナーにそのことを話して朝食は大丈夫ですって伝えていました。
そして朝起きてまだオープンしていないお店にチェックアウトのために入ると、オーナーにこう言われました。
「何か好きな飲み物と食べ物選んでいいよ」
わざわざ、僕たちのためだけに朝食を用意してくれたのです。
しかもすぐ出なきゃいけないことを考慮して、持ち運べるように用意してくれました。
さらに、ケーキとコーヒーだけって言ったのに、大きなパンも持っていけって渡してくれました。なんて優しいんでしょう。
また、コーヒーをいれてくれている間ぷらぷらして待っていると、厨房の中に入ってきなよと言っていただき見学もさせてくれました。
パンを焼いてる窯を見れたり、中に飾られてる日本の地図なども見させていただきました。
お洒落な厨房を見学することができた上に、朝から焼きたてパンの良い香りを嗅ぐことができました。
しかも、カウンターで写真撮っていい?と聞くと、「むしろ撮れよバカヤロー」と言わんばかりに電気を点けてくれて、ジジの人形も持ってきてくれました。
せっかくこんなチャンスをもらったんだからと、魔女の宅急便のポスターと同じ写真を撮らせてもらいました。
ポスターと似せるために、ジジを僕の左に座らせて真顔で写真を撮ってみました。
我ながらにポスターとそっくりですね!!(黙れ)
日中の混んでいる時間だったら絶対できない事だと思うのでとてもいい経験をすることができました。
最後には「楽しんで!」って送り出してくれてもう本当に最初から最後まで素晴らしい対応をしていただきました。
唯一心残りだったのはそのオーナーと写真を撮るのを忘れたこと。
また行く機会があれば、ぜひその時は写真を撮りたい・・・。
本当に最後の最後までありがとうオーナーのおっちゃん!!
最後に
記事の冒頭で、今回行ったパン屋さんが「魔女の宅急便のモデルになったと言われているパン屋」として紹介しましたが、このパン屋が実際に魔女の宅急便のモデルになったという訳ではないようです。
魔女の宅急便に出てるパン屋に似てるパン屋だって事が後でオーナーの耳に入り、部屋の名前を「Kiki's Room」にしたり魔女の宅急便のグッズを置いたりしたんだとか...。
でも似てるってところも事実としてこの目で見て、魔女の宅急便の世界を感じることができましたし、魔女の宅急便を抜きにしてもとてもいいパン屋さんでした。
また時間があればぜひ行きたいし、今度は次の日に予定をいれずにゆっくりと泊まりたい!
ただ、まさか1年先まで予約が埋まっているとは・・・。
本当にラッキーでした。
最後にキキとジジにお別れを言って終わりにしたいと思います。
ありがとう〜ばいばい
いやっ、目力すごいなっ!!!
おしまい